自分の歌を録音するのに、何の録音ソフトを使ったらいいのでしょうか?
歌い手さん達、またはMIXer(ミキサー/MIX師)さん達が使う録音やMIXのソフトには、大体次のようなものがあります。
無料ソフト系
有料ソフト系
色々ありすぎて、わけわからないですね!
録音ソフトを選ぶのに、次のことを考えると割と答えがでやすいです。
それは、
- ソフトにお金がかけられるか?
- オーディオ・インターフェースなどに、すでにLE版(*1)のDAW(*2)が付属していないか?
- 自分でMIXするのか、それともMIXer(ミキサー/MIX師)さんに頼むのか
の3つです。
*1 : LE版は、機能制限版という意味です。
*2 : DAWは、MIXをするためのソフトのことです。SONARやCubaseなどのことです。
追記:2013年11月25日に、話題のStudio One Freeを使ってみた。という記事を書きました。こちらも合わせてご覧ください。
機能制限版のDAWが付属していないか?
もう自分でオーディオ・インターフェースなどを持っている場合には、
機能制限版のDAW(MIXソフト)が、付いていることが良くあります。
例えば、ROLAND QUAD-CAPTUREには、
SONAR X1 LEというDAWが付いています。
そういう場合は、考える必要はありません。
それを使いましょう。
機能制限版(LE版)と言っても、
大体、使えるトラック(*3)が64個まで、とか、歌ってみたの録音やMIXでは
ほとんど関係ないレベルの機能制限なので、安心してください。
充分それで使えます。
高機能のDAW(MIXソフト)なんて難しくて使えない!という方は、
MIXerさんにMIXを依頼する場合の方をみてみましょう。
*3 : トラックは、一度に再生できる音のことです。例えば楽曲のオケで1つ、メインボーカルで1つ、ハモリで1つ、合わせて3つの音を一度に扱う場合は3トラック使います。
自分でMIXする場合
録音もMIXも自分でやります!という方は、MIXのことまで考えて、DAW(MIXソフト)で録音しちゃいましょう。
オーディオ・インターフェースなどに付いている機能制限版があればそれで充分ですが、ない場合は・・・
ReaperというDAWを使うのが良いです。
Reaperは、最新版は一応有料ソフトです。
が、30日は試用期間で使えて、
その後も「買ってね!」という広告は毎回出ますが、
無視しても機能が制限されたりしないので、そのまま使えます。
広告が嫌な人は、今でもベータ版があって、
そちらはフリーですので、そちらを使うのが良いでしょう。
ただし、最新版よりも機能は劣ります。
どちらもそのままだと英語ですが、日本語化できますので、安心してください。
リンクをまとめておきます。
- Reaper 最新版 (画面右上のLatest version is:の下の緑色のdownloadボタンを押す)
- Reaper 最新版の日本語化パッチ
- Reaper ベータ版 (REAPER v0.999 - July 27 2006 の1.08MB installerをクリックする)
- Reaper ベータ版の日本語化パッチ
MIXerさんにMIXを依頼する場合
MIXerさん(ミキサー/MIX師)にMIXをお願いする場合は、録音ソフトは、
自分の力量で使えるもので選ぶのが良いです。
ですが、MIXerさんによって依頼を受ける条件が違うので、
注意しなければいけません。
多くのMIXerさんは、MIXの依頼を受ける時に、
「これだけは注意してね!」という注意点を公開してます。
(こちらの記事の方に大体の人に共通する注意点を載せています)
その注意点にほとんど必ず入っているのが、
頭出しをしてください。(頭合わせをしてください)
というものです。
頭出しというのは、簡単に言うと、
自分が歌っている部分と曲のオケをぴったり合わせてね!
ということです。
詳しい理由は今説明しませんが、マイクを通して歌を録音すると、
自分では完璧にタイミングを合わせて歌っていても、録音された音はちょっと遅れる。
という事がおきます。
これを直してから、ファイルを下さいと言われるのですが、それをするためには、
は使えません。
SoundEngineではトラックが1つしか使えないので、
オケに音が完全に合ったかどうか確認できない
からです。
なので、大抵の場合、
- RadioLine
- Audacity
- Reaper
のどれかから選びます。
それぞれのソフトの特徴を、簡単にまとめてみます。
◆ RadioLineの特徴
- 扱いが非常に簡単で超初心者向け。
- トラックが4つまでなので、同時に録るハモリなどで困ることも。
- エフェクト(効果)がエコー(リバーブ)程度しかない。
ダウンロードはこちらから。
◆ Audacityの特徴
- 扱いが高機能DAWに比べると割と簡単。
- トラックも無制限に扱える。
- 標準で歌ってみたの簡単なMIXが出来るくらいのエフェクト(効果)はある。
- 後からエフェクト(効果)を追加できる。
- 書き出す時に音がずれることがあり、MIXerさんによっては使わないで欲しいと言われる。
ダウンロードはこちらから。
◆ Reaperの特徴
- 有料のDAW(MIXソフト)とそん色ないくらい高機能。
- 初心者向きではない。
- トラックは無制限に扱える。
- エフェクト(効果)のプリセット(女性ボーカルならこの設定!みたいなもの)はない。
- エフェクト(効果)の追加ができる。
- 日本語で使うためには、日本語化が必要。
ダウンロードのリンクは自分でMIXする場合の方にまとめてあります。
この通り、大体扱いやすさに違いがあるので、
自分がどれなら扱えそうか、で決めると良いと思います。
まとめ
録音は、MIXerさんに依頼するとしても、丸投げは基本的にできません。
満足いくものを求めていくと、多少はDAW(MIXソフト)が扱えないと厳しいです。
でも、割と扱いが簡単なMIXソフトもありますので、ちょっと勉強すればなんとかなります。
自分の力量にあった、扱えそうなもの、を使っていきましょう。
初心者の人は、
のどちらかを使いましょう。
自分でMIXまでする人は、
- Reaper
- オーディオ・インターフェースなどに付属しているLE版(機能制限版)
のどれかを使いましょう。
有料のDAWを使いたい、という方は、次回の有料のDAWの違いが知りたい!の記事をごらんください。
>次回 有料のDAWの違いが知りたい!
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