歌ってみたのカラオケMIXでは、
合わせるのはオケとボーカルだけです。
なので、カラオケMIXで使うエフェクトも、
ほとんどボーカルにかけるものになります。
この回では、カラオケMIXで使うエフェクトを幾つか紹介します。
それぞれのエフェクターの操作方法についての説明はしません。
エフェクトを、カラオケMIXでどう使うかの説明をします。
紹介するエフェクトは次の6つです。
コーラス(Chorus)
(Cubase標準のChorusプラグイン)
コーラスのエフェクトは、
ディレイやリバーブのような効果に似ています。
元々の音源を左右に広がるような感じに、ふわっとさせて、
空間の広がりを作ることができます。
パラメータを変えることで、
複数人で歌っているような効果も作ることができます。
ボーカルに使う場合は、
ハモリやコーラスの広がりを強くしたい場合や、
複数で歌っているような感じを出したい時に使います。
ただし、多くの人が使っているので、
ちょっとマンネリ感があるかもしれません。
ディエッサー(DeEsser)
(Cubase標準のDeEsserプラグイン)
ディエッサーは、
言葉を出す時に出るこすれるような音を取り除くのに使います。
こすれるような音とは、
さ行の歌詞を発音する時に、歯の間から空気が強くもれる音です。
(歯擦音といいます)
ボーカルでは使わなくて済む場合も多いです。
ですが、子音を強く発音する歌い方をしている場合は、
聞いていてあまり痛い音にならないようにするために、使用します。
後で説明する、
エキサイターで歌を目立たせたりした後にも、
逆にその子音を柔らかくするために使ったりします。
エキサイター(Exciter)
エキサイターは、エンハンサーと呼ばれることもあります。
エキサイターは、音をジャリッとさせて目立たせるエフェクターです。
ボーカルの音が埋もれて目立たない時などに使います。
ハモリやコーラスを奥の方に抑えたものの、
もう少し存在感が欲しい、などの場合に使います。
エキサイターを使うと、今度はさ行が強く出てしまうことがあります。
そういう場合は、上で説明したディエッサーで抑えましょう。
エキスパンダー(Expander)
(Cubase標準のプラグイン)
エキスパンダーは、コンプレッサーと逆の働きをするエフェクターです。
簡単に言うと、音の足りない所にげたを履かせて、音量感を上げます。
コンプレッサーと同じで、スレッショルドのパラメーターがあります。
コンプレッサーは、スレッショルド以上の音を圧縮しますが、
エキスパンダーは、スレッショルド以上の音を大きく(増幅)します。
スレッショルド以下の音はカットされるので、
ノイズをとるためのノイズゲートとして使うこともあります。
テープサチュレーション(Tape Saturation)
(varietyofsoundのTesslaPRO mkII)
テープサチュレーションは、
元の音にテープで流した時のような暖かみを加えるエフェクターです。
音がデジタルになったことで、ハキハキし過ぎてる音に対して、
少し厚みを加えます。
ボーカルだと、音に少し迫力が足りないな、という時に、
暖かみというよりは、迫力を付け足すために使います。
また、少し歪みが出るので、
その歪みが欲しいときに使ったりします。
リミッター(Limiter)
リミッターは、ボーカルに使うものではありませんが、
カラオケMIXでも良く使うプラグインなので、紹介しておきます。
リミッターは、コンプレッサーに似た機能のプラグインです。
(マキシマイザーともいいます)
リミッターは、ミックスダウンした音源を簡易マスタリングする時に使います。
音量レベルを振り切らずに、
楽曲の音圧を上げるのに使います。
機能的には、コンプレッサーのレシオを∞固定にしたもの、
と考えればいいです。
レシオが∞なので、音量レベルが振り切りません。
そのまま、スレッショルドを下げていくことで、
音圧を上げていくことができます。
ただし、あんまり音圧をあげると、
全体的にのっぺりした、音が大きいだけの音楽になってしまうので注意しましょう。
以上でよく使うエフェクトの説明は終わりです。
さて、次回からは、動画と音源を合わせる方法を説明していきたいと思います。
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